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  • NS橋爪

赤ちゃんのうんち

生まれたての赤ちゃんは、おなかに力を入れてうんちを出す力が弱くやうんちを出す機能が未熟なため、腸の反射的な動きでうんちが出てきます。また、新生児のうんちは軟らかいので力を入れなくても出てきます。

生後3ヵ月くらいになると、消化吸収力が発達し、離乳食が本格的に始まる前でも徐々にうんちが固くなってきます。この頃には首がすわったり、寝返りを打ちはじめたり、体全体や腸の周りの筋肉の力でうんちを出せるようになります。今日は便の色についてお話します。

生まれてから離乳食完了前頃までの赤ちゃんのうんちの色は、ちょっと大人と違っています。また消化能力が未発達のため、食べ物の色がそのまま出てしまうこともあります。どんな色なら安心か見ていきましょう!


・鮮やかな黄色

健康な証拠です!

離乳食が始まる前の赤ちゃんのうんちは、胆汁の色がそのままうんちに残り、鮮やかな黄色をしています。初めて見たママはちょっとビックリするかもしれませんが、これは健康な証拠です。


・緑色

これも健康な証拠です!

鮮やかな黄色が濃くなったように、緑色をおびることがあります。これはうんちが酸性になり黄色い胆汁が酸化されて緑色に変化したもの。特に母乳の場合は、含まれる乳糖が乳酸菌の生成を促してうんちが酸性になるので、緑色になりやすいのです。同時に甘酸っぱいような臭いがするのが特徴です。乳酸菌は腸の働きを促すため、うんちが酸性なのはよいことなのです。


・茶系の色

これも健康な証拠です。

みなさんのうんちも茶系の色が多いですよね。離乳食が始まると、上記の黄色や緑色から茶系の色に変化していきます。


・赤色

赤い色の食べ物を食べたときなら大丈夫。血が混ざっているときは要注意です。

消化機能が未熟な赤ちゃんは、食べたものがそのまま出てくることがよくあります。ニンジン、トマト、スイカ等の果汁によって、赤いうんちが出ることもよくありますから、異常ではないので大丈夫。ただし、血の混じった黒いうんちは、消化管からの出血が原因かもしれません。突然吐いたり、おなかが痛そうに強く泣いていちごジャムのような赤いうんちをしたときは腸重積症の疑いもあります。このような色のうんちが出た時は、使用済みの紙おむつを持参or写真撮影して、早めに受診しましょう


・黒色

血が混じった黒いうんちは、早めにお医者さんへ!

赤いうんちのところでも述べましたが、血の混じった黒いうんちは、消化管の出血が原因かもしれません。肛門の近くでの出血の場合は赤く、胃など腸の奥での出血の場合は、血とうんちが奥で混ざるため黒くなります。早めに専門医に相談しましょう。

⭐︎黒くても安心な赤ちゃんの胎便

生まれたての赤ちゃんが出すうんちは「胎便」と呼ばれ、まだママのおなかにいたときに腸管内にたまったカスが出てきます。色は黒くてどろっとしていますが、産院から退院するころには黄色や緑の便にガラッと変わります。


・白色、灰白色、クリーム色

白いブツブツや粘液が混ざっているだけなら大丈夫。うんち全体が白いときは早めに小児科へ!

母乳やミルクを飲んでいる頃に見られる、うんちの中の白いブツブツは、母乳やミルクに含まれる脂肪分が他の成分と反応してできた固まりで、心配なものではありません。実はこの固まりは石けんと同じ成分なのです。腸管からの粘液も混じることがあり、異常ではありません。うんち全体が灰白色でそれが長く続く場合は、胆汁が分泌していない証拠(胆汁が混ざるとうんちは黄色くなります)。この場合は胆道閉鎖症や肝炎などの病気の可能性が考えられます。また、冬の風邪のときウィルスによってはうんちが白色になることがあります。これらの色のうんちが出た場合は、早めに小児科を受診しましょう。

普段から赤ちゃんの便をよく観察しておきましょう!


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