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  • NS吉岡

【褥瘡の原因と出来やすい部位



褥瘡(床ずれ)という言葉を耳にしたことはありませんか?


褥瘡とは、寝たきりの状態によって、体重で圧迫されている部位の血流が悪くなったり滞る事で、皮膚に障害を起こした状態です。

病院とは違い、在宅では、介護する家族が一番身近な存在になるため、褥瘡を見つける事が多いと思います。褥瘡は、傷が深くなる程、感染に対する抵抗力も低くなり、治癒するまでの期間も長くなります。今回は褥瘡の原因やできやすい部位についてお話しします。


■褥瘡の原因

①圧迫

私たちは、寝ている時に寝返りをうったり、座っている時お尻を浮かせたり、同じ部位に長時間圧迫が加わらないようにしています。しかし、ご自身で動けない方や、寝たきりの方はこのような動作ができません。そうすると、長時間体重で圧迫された部位に十分な酸素や栄養がいかず、褥瘡ができてしまいます。


②スキンケア不足

汗をたくさんかく、おむつをしている方など、尿や便で皮膚が蒸れてしまい、摩擦やずれが生じやすくなったり、皮膚が弱くなるため褥瘡ができやすいです。


③摩擦とずれ

皮膚とマットレスやクッションの間で生じます。車椅子からベット、またはベットから車椅子などに移乗する時、体を引きずると摩擦が生じます。また上半身の筋力がないと座った姿勢を保つ事が難しく、体がずり落ちてしまうと、背中やお尻に摩擦が生じ、褥瘡ができやすいです。移動させる時に洋服を引っ張ってしまったり、洋服のシワなども褥瘡発生のリスクになります。


④栄養不足

低栄養状態が続くと筋肉や脂肪が減少するため、骨が突出し、褥瘡のリスクが高くなります。浮腫にもつながり、血行も悪くなるので、褥瘡発生しやすくなります。治癒力や抵抗力も低下してしまうため、褥瘡が治りにくいです。



■褥瘡ができやすい病気

・うっ血性心不全、糖尿病、骨盤骨折、脊髄損傷、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患など。

・抗がん剤やステロイド剤を使用している方は、感染しやすい状態にあるため、褥瘡ができやすく、できてしまった場合治癒が遅れる事があります。


■褥瘡の好発部位

褥瘡は骨の出ている部位にできやすいです。骨突出部位は、筋肉や脂肪などがなく、血流が乏しく圧迫を受けやすいためです。


①仰臥位(仰向け)

仙骨部が最も発生しやすい部位になります。仰向けの姿勢では、体重の40%が仙骨部にかかっているといわれています。他には肩甲骨、後頭部、肘、踵、下腿に生じやすいです。


②側臥位(横向き)

大転子部、肩、腸骨部、膝関節外側部、足関節外果、見逃しがちですが耳にも褥瘡ができる事があります。


③腹臥位(うつ伏せ)

前額部、頬、胸部、陰部、膝、足趾。


④座位

後頭部、肩甲骨、仙骨部、臀部、踵。


褥瘡は一度できてしまうと、治癒するまでに時間がかかってしまいます。褥瘡発生の原因を取り除き、起こりやすい部位の日々の観察が発生や悪化予防につながります。

次回は褥瘡の症状や予防についてお話ししていきます。




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