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PT岩島

前庭機能の鍛え方

以前のコラムで歩くときのふらつきや慢性的な眩暈の原因は前庭機能に問題かもしれないといった内容を記載しました。では実際に問題があるとしたらどのように対処すればよいのでしょうか。そこで今回は前庭機能を向上させる方法、前庭機能の鍛え方をお伝えできればと思います。


〇前庭機能を鍛えるには身体のどの部分を動かせばよいのか

私たちの身体が平衡に保たれるためには、「目から入ってくる情報」や「重力や加速、回転などを感知した耳からの情報」などの情報が必要です。これらの情報を小脳が統合・処理し、頭と目の動きを制御して、身体のバランスをとっているのです。よって鍛えるべき部分としては眼球と耳の中の三半規管ということになります。上半身や下半身などの筋力トレーニングなどと違い、鍛えるやり方が分からない方も大勢いらっしゃると思います。以下にトレーニング方法をまとめさせていただきました。1つだけでも実践していただけるとありがたいです。


〇前庭機能向上トレーニングの例

① 眼球運動1:頭部の位置を固定し、眼球を上下(20回)と左右(20回)に動かす。


② 眼球運動2:眼球の位置を固定(視界にある目印を1つ決めてそこを見つめましょう)、頭をゆっくり上下(20回)と左右(20回)に動かす。


③ 立ち上がり運動:上半身を前後に大きく揺らしながら『1・2の3』の掛け声で勢いよく立ち上がる。傍に介助者がいると安心して出来るかと思います。


④ 重心移動練習:机などに手を置き、姿勢をまっすぐにする。身体を左右に揺らしながら右足⇔左足に体重を交互にかける。


めまいの治療を行なっている方は医師の指示を従ってください。回数設定などは無理なく続けられる程度(はじめは10回から20回くらい)で良いと思います。毎日少しでも行うことで前庭機能の向上を図ることが出来ると思います。



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